産科の先生、死なないで [医療]
奈良で妊婦の方が搬送先の病院が決まらず、死産されたニュースが巷をにぎわせております。
奈良県立医科大学が、救急要請があった時の、産科医の当直勤務体制について報告しています。
http://www.naramed-u.ac.jp/~hp/20070831.pdf
みなさん、ぜひこれを読んでください。
この勤務状況は、この日に限った事ではないと思われます。
そして、これはここだけの話でなく、全国の産科の先生はこうやって身を粉にして働いておられるのです。
正直、わたしが産科の先生の家族の立場にあれば、「もう産科医をやめて。死んじゃうよ」というでしょう。
産科は厳しい状況ですが、産科だけではありません。
医療はいまたいへんぎりぎりの状態で綱渡りしているのです。
医療費削減なんて言っている場合ではありません。
医者は絶対的に足りない。
いまの医療費は格安すぎます。それはひとえに、医者がただ同然で死にそうになりながら働いているから、いまのコストで押さえられているのです。
産経新聞の記者に、是非読んでもらいたいですね。
by Dr. I (2007-09-02 21:37)