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嗚呼、ER! 〜アメリカ医療現場レポート 1〜 [医療]

ぴょんちゃんが先週土曜日の夜から腹痛を訴え、日曜日の夜からげろげろ吐いています。
水曜日までは昼間は元気で夜だけの腹痛、嘔吐だったので、我々夫婦ともに小児科医ゆえ、ウィルス性嘔吐症の診断のもと、ナウゼリン座薬で様子をみておりました。>どうせアメリカの医療なんて何もしてくれないだろうし、、、
しかしながら、毎晩腹痛で何度も目が覚め、嘔気と戦っているため、ぴょんちゃんは消耗してきて、木曜日は一日ぐったり。 座薬で吐き気を押さえても、水分を取ると反射的に吐く様になって、水分も受け付けなくなってきました。
さすがにこれはいかんやろ、と思い、金曜日の朝に、かかりつけのクリニックに電話してみてもらう事になりました。
(点滴を期待して)

しかし、ぴょんちゃんはすこしはおしっこも出ていて、顔色もわるくなかったため、
「ERに行かずにすむよう、座薬で吐き気をおさえてとにかく水分をたくさんとらせてください」
で終わってしまいました。尿はケトン+++だったそうですが、これだけ吐いていればあたりまえと、、、。
しかしねー、、、それは嘔吐初期の頃に言う台詞なのよー。
いまはもう5日目よ!本人はもうしゃべらないし、家でも歩こうともせず、ぐったり消耗しているんですけど、、、。
しかも、きづいた事は、そのクリニック(内科などもあって、建物はでかくて外から見たらとてもきれい)は
どうも診察だけで採血すらそこでできないようなのです。が、がーん、、、そうだったのかあ。

そして、今日土曜日。
昨日使った吐き気止めの座薬が効いて、夜はぐっすり眠れたものの、朝からぐったり。少し水分をとってはみたものの、「お腹痛い、、、」とうずくまって動かなくなってしまいました。
夫と、ER行ってみるか?点滴を頼んでみよう!ということになり、
昨日受診したクリニックの担当医に電話をかけて、事情を説明し、ERにも点滴の必要性の電話を入れてもらう事になりました。(じつはこのときも、かなりわたしは電話で担当医をなじりました。昨日から点滴すべきだったのに、もう丸一週間吐き続けているのをなんと思っとるんか!!などなど。そのおかげで担当医がわざわざERに電話を入れてくれる事のになったのですが、、、、)

さて、小児病院のER につくと、受付をすませます。もちろん、医療保険の登録です。ここで保険に加入していなかったら、診てもらえません。
で、奥の待合室でお待ちください、といわれ、名前とバーコードが何枚も印刷してあるシールのシートをもらいました。(宛名シールみたいなやつね)そちらへいくと、すぐに名前を呼ばれて、体重、血圧、体温、SaO2などを測ってくれました。

そのあと、しばらくして名前を呼ばれ、小児ERの処置室に入っていきました。
ここは個室がいくつもあって、各個室にはERのフル装備がそろっているようです。
一見、小児入院病棟か??と思うくらい広くて部屋がたくさんありました。
個室に通され、看護婦さんが経過を聞きにをきました。そして、「すぐにドクターが来るから」と出て行きました。

づつく


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コメント 5

まつばら

やはり大変なんですね.国外で医療を受けることは...
これを書いていると言うことは,ぴょんちゃんは元気になったんですね.
まずは良かった,良かった.

早く続きを読みたいです.
by まつばら (2006-11-23 11:01) 

元小児科医

お疲れ様です。日本でも嘔吐下痢が大流行です。うちの息子はまだ大丈夫ですが、昨日からちょっとお熱モードです。しかし、おはなが出ている程度なので、のんびり様子見ですが。主人はかなり心配みたいです。近所の主人に実家は、お薬やさんなので、ちょっと助かります。しかし、我が家の座薬のストックは、アンヒバ100しかなかったので、ぐんぐん体重が大きくなっている息子には使用できません。ちなみに、息子はお薬が大好きなので”ばあばにおでんわしゅる”といってお薬を頼んでいたようですが。飲むのを嫌がられるのも困りますが、”おかわり!”とにこにこ言われるのも困ったものです。どうかお大事にしてください。
by 元小児科医 (2006-11-23 11:32) 

pyonkichi

どもどもー>まつばらくん。全くひどい目に遭いましたよ。ぜひ続きをお読みください。わたしが怒っている様子が目に浮かぶはずです。ぴょんちゃんはいまは元気になりました。飢餓療法?というか、おなかがものすごーくすいたらしく、それまであまり食べなかった野菜ももりもり食べる様になりました。

こんにちわー>元小児科医さん。ご実家が薬屋さんとはいいですね!!うちの娘も薬大好きです。すぐに「おくすりのむー」と薬箱に走っていきます。ははは。おかげさまでいまはすっかり回復してほっとしています。ほんと、アメリカでは病気なんてするもんじゃないです。
by pyonkichi (2006-11-24 22:13) 

まつばら

やはり日本での皆保険制度になれていると海外で
治療をうけるということはストレスのようですね。
小児科であれば、我が子が受診する時は特に強いのでしょうね。
とにかく、思ってることはしっかり伝えないとダメなんですね。
日本でも、どうして受診したのかわからない親子には
対応や処方に困りますものね。

お土産の処方はいけないのでしょうけど・・・

どうもお疲れさまでした。
by まつばら (2006-11-25 09:50) 

pyonkichi

日本の医療はほんといいよなー、、、と思います。崩壊しかかっていますが、、、、。
こっちではなにかと「保険はカバーしているのか?」といちいち聞かれるのも腹立たしい。

とにかく、こっちの生活では、何かトラブルがあると、こっちの英語が下手なのをいい事に、まるめこまれちゃうんですね。だから。「知識がある」「金がある」「訴える力もある」ということをちらちらみせながら、はっきり何事も主張しないと、生きて行けません。
ラボのアメリカ人の友人に、「こうやっていちいち戦わないといけないのが苦痛だ」というと、「え?いちいち戦うのは普通の事だよ。ボクは得意だから、楽しいけどね。」と言われました。ははは。

留学の際は気合いを入れないと、何かのときは家族が守れないですよ。

ただ、主張をすると、すとんと通りやすくなるのもアメリカのいいところではあるんですけどね。フレキシビリティーがあるのはたしか。だから文句を言いつつも、こっちの生活は好きなんですが、、、。
by pyonkichi (2006-11-26 17:06) 

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