SSブログ

大野事件、公判前整理手続き [医療]

大野病院での医療事故の公判前整理手続きで、裁判所から「胎盤の癒着がわかった段階で、大量出血を予見して剥離(はくり)を中止し、子宮を摘出すべきだったか」が主たる争点との考えが初めて示されたそうです。

むむむ、、、。

何か変だと思いませんか?

なぜ、医学知識の乏しい、臨床経験ゼロの人たちが、このことについて論じ合えるのでしょう?

私も医者の端くれですが、専門外の、自分が手を出したこともない、しかも極めてまれな症例についての、ベストな医療なんて、とてもじゃないけど言えません。

もちろん、文献的にはこういう方法がいいらしい、とは言えるかもしれませんが、

文献の選び方、文献の読み方を間違えると落とし穴があるということを、裁判官や検察の方はご存知なんでしょうか?

 

医学的に常軌を逸脱してもおらず、

悪意もなく(善意こそあれ)

高い専門性をもって行われた医療について、

なぜ刑事裁判として、犯罪者かどうか裁かれねばならないのでしょう?

このような裁判が行われること自体に、激しい怒りと絶望を感じます。

 

これについて、「現代のガリレオ裁判」とどなたかがコメントしていましたが、

まったくそのとおりだと思います。

 

 


nice!(0)  コメント(2)  トラックバック(2) 
共通テーマ:日記・雑感

nice! 0

コメント 2

ai

私は医学的にはまったく専門外の世界に住んでいますし、法律家でもない。
まったく投げてしまうのですが、何かこのケースをストップさせる方法はないのでしょうか、と考えます。
まったくピョンキチさんの言うとおり、『このような裁判が行われること自体』おかしいでしょう?
by ai (2006-09-22 21:04) 

pyonkichi

aiちゃん、どーも。
一度起訴されてしまったら、起訴取り消しってのはなかなかないでしょうねえ、、、、。
警察もメンツがあるでしょうしね。
いったい、これから医療がどうなっていくのか、心配するばかりです。
by pyonkichi (2006-09-26 02:30) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 2

9.11at&tなんて嫌いだ!! ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。