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lost Japanese student [英語]

ある日のこと。大学のInternational affairの担当のひとからメールが来ました。
「ELSに来ている日本人の学生が、ホームステイ先で病気らしいが、どこが悪いのかわからず、ホストファミリーが心配している。通訳にはいってくれないか」
ということです。おお?さっそく電話してみると、ホームステイ先に電話してみてくれ、とのこと。

で、電話してみると、ホストファミリーのMaryさんが
「彼は明らかにしんどそうなのだけど、どこが悪いのか言ってくれないから、心配だ。なにか私がしてあげる事はないか聞いてくれないか」という。
で、その日本人学生さんとやらと、電話で話してみました。
その学生さんはKくんというそうです。
「いや、、ただ、昨日アメリカに着いたばかりで、ひどい飛行機酔いをしていて、、、、
そのあと車に乗ったのでよけいしんどくなったので、、、時差ぼけもあって、
寝ていたらたぶんよくなります」
とのこと。
「何か食べた?」
「、、、たべてないです、、、、」
「なにか、お腹にやさしいものを,、スープかなにか、作ってもらうよう、お願いしてみようか?」
「、、、、、ええっと、はい」

というわけで、Maryさんに、彼がただ、時差ぼけと飛行機酔いでしんどいだけである事、寝たら直るであろう事、お腹に優しい食事をつくってもらえるとありがたいこと、などを話しました。
Maryさんは大変安心したようで、それなら彼の力になれるわ!と言ってました。
私は念のため、携帯の電話番号を二人に教えて、何かあったら電話をくれといいました。

で、さっそく翌日、Maryさんから電話が。
「あのー、、、彼がわたしの言っている事を理解しているかどうか、わからなくて。聞いてもらえるかしら?」と。
で、Kくんはというと、話してみたら、実はちゃんとわかっている。が、自分がわかっているということをMaryさんに伝えていない。まあ、わかるけど、、、。それが日本人なのよねえ。
もっとYes, Noをはっきり意思表示するのだ、Kくん!
がんばれー!!

で、数週間経ったある日、またMaryさんから電話が。
どうしても確認したい事が3点あるけれど、彼がわかっているかどうかわからない、とのこと。
で、話してみる。
「こんにちは、Kくん。どうよ、英語は?」
「はあ、まあまあです」
うーん、、、まあまあだったら、Maryさんがうちに電話してこないと思うのだが、、、、。
「で、Maryさんはこれこれ3つのことを確認したがっているけど、わかってた?」
「あ、最初と最後の話はわかってました。2つ目の話がよくわからなかったんですけど、いま話してもらって理解できました」
とのこと。

ねえ、Kくん、わからないことは、「わからない」って言わないといけないのよ、アメリカでは!!それをみんながあなたに期待してるんだってば。
わからないのに、一人で解決しようとしなくていいのよ。
みんなあなたに手を貸したいと思っているの。
Help meっていうのをはずかしがっちゃだめよ!!

と心の中で言いました。
これを言わない私もやっぱり日本人か。

アメリカ人は、わからない、って言う事、手を貸してくれ、ということ、に
日本人のように、はずかしさを感じません。
彼らは、必要なときには、わからないといって物事を理解し、助けを頼む。そういうことは当然のことだと考えています。

うん、これはだいじなコンセプトだなあ、と
そして大きな日本とアメリカの文化の違いだなあ、と感じました。

Kくん!がんばれ!英語はコミュニケーションなのだ!!


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